クリーニング業界の変遷
ひょんなことから、クリーニング業界の変遷を聞いた。
畳み方の変遷
まず、日本のクリーニング業界は、昔からワイシャツを畳んで返すのが一般的だったらしい。
こんなイメージ↓。
恐らく、日本はタンスが中心で、洋服は畳んでしまうのが当たり前だったので、このようにワイシャツも畳むのが一般的だったのだろう。
しかし、欧米ではハンガーにつるすタイプが一般的だった。
ワイシャツにかける透明のビニールを販売するメーカーが、頑張ってワイシャツを畳まない形式で返すことを広めたらしい。
そして、こんな感じ↓が一般的になった。
クローゼットが普及してきたという背景もあるのだろう。
また、畳むタイプだとどうしても人件費がかさんでしまう。
更に、一度綺麗にしわを伸ばしているのに、また畳んでしわをつけて返すのはおかしい、という話もあったらしい。
ということで、今でも昔ながらのクリーニング屋さんでは畳んで返すところが多い。
しかし、最近のクリーニング屋さんや、チェーンのクリーニング屋さんだと、ハンガーでつるすタイプが多い。
業務量調整の変遷
一時期、クリーニング業界でも機械化による効率化が進んだらしい。
そのため、できる限り、衣服は大量にまとめて機械でクリーニングをして、畳んでというようにしたそう。
しかし、機械はどうしても壊れるし、業務が集中すると従業員のシフト調整が難しい。
従って、できる限り業務負荷を平準化する方向性に進んだとのこと。
毎日の業務量が変わらないようにする。
そのために、お客さんとコミュニケーションをとって、いつまでに返却すればいいかというのを調整して、クリーニング業務も調整するようになったそうな。
いろんな業界の裏話を聞くのは面白い。