理念の必要性
7/3に考えたこと。
会社にとって理念は必要なのか?
考えてみた。
理念の例をいくつか挙げてみる。
例えば、、
インターンシップが新卒に人気のワークスアプリケーションは、パッケージソフトの導入によって、日本のシステム産業を変革するということを理念にしている。
また、プルデンシャル生命は、生命保険のニードセールスを行い、生命保険業界を変革することを理念としている。
では次に、理念があると何がいいのだろうか?
会社に理念があり、それが社員に浸透していると、社員の芯がブレなくなるように感じる。
高い次元での目的をもつと、人間は目の前の仕事が苦にならなくなるのだと思う。
有名な、イソップ寓話「3人のレンガ職人」がある。
世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。旅人はその男のそばに立ち止まって、
「ここでいったい何をしているのですか?」
と尋ねた。
「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」
男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。
「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」
旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。
もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。旅人は尋ねた。
「ここでいったい何をしているのですか?」
「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」
「大変ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけた。
「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べいくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ」
旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。
また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。
「ここでいったい何をしているのですか?」
旅人は興味深く尋ねた。
「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」
「大変ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけた。
「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」
旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けた。
イソップ寓話「3人のレンガ職人」に学ぶ、モチベーション高く働く従業員を育てるヒント
同じ仕事をするのでも、どんな目的を掲げているかで、全く生産性や社員のロイヤリティは変わる。
『ROOKIES』でも、主人公の川藤先生は、生徒にこう言っている。
志の大きさはその人間の大きさだ
夢を持った人間をバカにするな
(中略)
夢に向かって努力してる人間ってのは瞳がキラキラしてる
夢・志・理念
そういったものがあると人間は強くなるのだろう。
社員が自分の夢・志を、会社に託したいと思えるような理念を設定する必要があるのだろう。