PDCAサイクルをまわす
"PDCAサイクル"という言葉は聞き飽きている人がほとんどだと思う。
だが、これを真の意味で実践できている人はどれだけいるのだろうか?
私自身、実践できていない。
しかし、自分がPDCAのどのポイントで詰まりやすいのかが分かってきた。
恐らく、人によってクセがあるのだと思う。
自己認識を深めておきたいのと、ひょっとしたら誰かの参考になるかもしれないので、まとめておく。
- パターン①︰Pの想定が甘すぎる
- パターン②︰C→Aをやらない
- パターン③︰Dの結果が良くなかった時に、再度Pに戻らずに、Dをやり続けようとする
- パターン①の対策︰Pを他人にチェックしてもらう
- パターン②の対策︰定期的に振り返りのタイミングを設ける
- パターン③の対策︰誰かに師事する
パターン①︰Pの想定が甘すぎる
何をするにもまずは計画を立てる(P)のだが、大体の場合、想定が甘すぎる。
まず、プロセスを洗い出しきれていない。
そのため、予想していなかったプロセスが追加になり、手戻りが発生する。
また、計画全体にバッファをもたせていないため、何か緊急の予定が入ってしまった時に対応できない。
パターン②︰C→Aをやらない
不十分ながらも、とにかく計画を立てる(P)。
そして、突き進んでみる(D)。
しかし、チェック(C)をしない。
つまり、自分のやったことを振り返らないことが多い。
例えば、コンサルの仕事で資料を依頼されたとする。
まず、資料を作成するための計画を立てる。
いつ上司にレビューをもらうのか、いつクライアントに提出するのか、などなど計画を詰める。
そして、その通りに実行する。
ここまではよい。しかし、問題はその後だ。
自分が過去に作った資料を見直さない。
例えば、過去のプロジェクトで作成した資料と、今の資料を比較し、どういう点が良くなったかを確認することは非常に有意義なはずだ。
過去の自分と今の自分を比較し、自分を褒めてやり、モチベーションにすることができる。
しかし、こういうことを一切やっていなかった。
むしろ、過去を振り返らない自分をかっこいいとすら思っていたこともあった。
恥ずかしい。
だから、今の私は過去の資料を全くもっていない。
何かしら形として残しておけば、財産になったかもしれないのに。
他にも、一つの文章を書くときもそうだ。
どんなことを書きたいかを頭の中で想像し(P)、文章を書く(D)。
しかし、文章の見直し(C)をしない。
だから、どこかで誤字脱字があったり、不整合がおきてしまったりする。
パターン③︰Dの結果が良くなかった時に、再度Pに戻らずに、Dをやり続けようとする
自分が立てた計画(P)にそって、実行している(D)ときに、前提条件がガラッと変わって、上手くいかなくなることがある。
例えば、お客さまのニーズがあると思って進めていた事業が、実はほとんどニーズがなかったときだ。
本来この場合には、一旦落ち着いて、計画(P)を立て直さなければならない。
事業をピボットする必要もあるかもしれない。
そうなれば、既にToDoリストに落として、あとは実行(D)するだけのタスクがあったとしても、それを実行するだけムダである。
しかし、私の場合には、実行(D)を続けてしまう。
むしろ、実行スピードを速めることによって、何とかしようとしてしまう。
徹夜したり、急いで手を動かしたりするのだ。
結果、ますます状況は悪化する。
もう手の打ちようがなくなったところで、よくやく止まる。
これは、事業家としては最悪だ。
会社が潰れるということなのだから。
このままだとマズいので、ここからは対策を考えていく。
パターン①の対策︰Pを他人にチェックしてもらう
計画を立てた(P)後に他人にチェックしてもらうようにする。
できれば、取り組もうとしていることに知見・経験のある人にチェックしてもらう。
もし、それがムリなら、身近な人でもいい。
他人から別の観点から指摘をもらうことで、色んなパターンを想定できるようになり、計画の精度を高められる。
パターン②の対策︰定期的に振り返りのタイミングを設ける
週次、月次で定期的に自分を振り返るタイミングをつくることで、自分の計画・実行(P→D)の結果をチェック(C)できるようにする。
週次の振り返りのタイミングでは、、
まず、ノートを見直す。
やり残したタスクはないか、調べたかったけど後回しにしたことはないか。
そして、ミーティングを振り返る。
何が相手に刺さったか、もっとうまい伝え方、資料の作り方はなかったか。
月次のタイミングでは、成果物も見直す。
過去の成果物と比べて進歩しているか、デザインや文言などで改善すべきポイントはないか。
パターン③の対策︰誰かに師事する
本来、「自分が立てた計画(P)にそって、実行している(D)ときに、前提条件がガラッと変わって、上手くいかなくなることがある。」ということはあってはならない。
これが起こるということは、そもそも取り組もうとしていることに対して、自分の能力が足りなさすぎるのだ。
であれば、誰か、既にその分野で能力のある人に、師事する必要がある。
そもそも自分の現在の能力値では不可能なことに取り組もうとしているわけだから、誰かから学びながら進めるしかない。
このブログも1週間後に見直して、対策を実行できているかどうか確認しよう。